彩雲斎の雑記

令和のこどおじ 人畜無害に日和ってくstyle

カモシカに出会いに

 ニホンカモシカと言えば、天然記念物として、捕獲、無論殺生は禁止されております。

 

 近年、イノシシやクマと言った野生動物による、獣害が多発しておりますが、彼らにとっては、人間による森林伐採など、人害を間接的に受け続けてきた被害者(ケモノ)かもしれません。

 

 小生は、その神秘的なニホンカモシカの佇まいが、非常に好きであります。

 

 山の中を徘徊していると、気配も無く突然現れるのです。

 

 まさに神出鬼没。

 

 イノシシとウマを足して割ったような、なんとも形容しがたい風貌から、他の獣らとは一線を画する、神々しいオーラをかんづる訳であります。

 

 その会いたさに、原付きで山道を徘徊する時もあるほど、ニホンカモシカに魅了されております。

 

 しかし近年は、その個体数も増えているのか、また山中の餌不足か、無謀な森林破壊による影響か、人里付近で、クルマや鉄道と衝突するなど、痛ましい事故も増加傾向にあるようです。

 

 一説によれば、雨上がりにレールを舐めて、本能的に鉄分補給をしているとか。ほんとかいな。

 

 ともあれ、突如現れては颯爽と消えて行くその御姿は、なかなか写真に収めるのは難しいのです。

 

 ブレてしまっていますが、この奇跡の1枚は小生にとって宝物であります。



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茗荷の滝とやらへ

 木曽川へそそぐ、茗荷の滝。

 

 地元民も知らない、幻の滝。小生の田舎は、なにかと木曽川沿いに面しており、恐らく山中の尾根を彷徨えば、木曽川へ向かって落ち込む滝が、いくつもあると睨んでおる訳でございます。

 

 その一つが、今日行ってきました、茗荷(なに)の滝。なぜにそんな名称なのか、由来も情報も少なく、確かに実在はしているものの、秘密めいた滝であります。

 

 いかんせん、地元住民すら知らないと言われる始末。

 

 わずかなネット情報から、入口付近の集落を見つけ、あとはガレた獣道を恐る恐る下る訳であります。

 

 いきなり山を下る。

 

 クライマーにとっては奇妙な経験だと思う訳です。そしてそのイレギュラーさは、小生の準備にも、意外な悪影響を及ぼしました。

 

 山の中は涼しいだろうと、一応、虫や怪我をしない程度の最低限クライマー装備で、原付きで現地付近へ向かい、荷物はスマホと財布のみ。

 

 これが重大なミスだった、、、。

 

 道なき道。山中を右往左往と彷徨い、目下に、エメラルドグリーンな木曽川が、木々の間にうっすらと見えてきたのですが、、、。

 

 何やら体調がおかしい。

 

 1人山中の木陰(ほとんど日陰)に座り込み、ジワジワと動悸と呼吸が荒くなり、軽い目眩に襲われました。

 

 恐らく脱水症状。  

 

 本日は5月ながら、歴史上稀に見る猛暑日でありました。いくら山中とは言え、彷徨いながら、知らず知らずに汗をかきすぎたようであります。

 

 おまけに水分すら持っておらず、その気分の優れなさ故、ここまでの道筋すら、もはや怪しい。孤独と絶望的な体調不良に見舞われてしまいました。

 

 しかし僅かに聞こえる滝の音。そのする方へ、ゆっくり下るも、手足の軽い痺れ。

 

 大丈夫か、俺、、、。

 

 ようやく木々の間から、滝を確認しました。しかしまだ下れと言わんばかりの距離。ざっと見150メートル。しかも滝を下から見上げるには更に下る訳で、その高さは未定。

 

 その滝までも、そして振り返っても、道と思える道は無く、体調は更に悪化する一方。体が水分を全力で欲しているのが、本気で解る状態。

 

 これ以上、下るともう登れない気しかしない、、、。

 

 微かに滝を確認し、とにかく上へ。数十メートル登っては日陰で休息し、呼吸を整え、焦らず時間をかけて、ようやく獣道らしき道へ戻ってこれました。

 

 原付きに置いておいた水分を補給した時、体に染み渡るそのありがたみを、紺碧の空を仰いで感謝する以外ありませんでした。

 

 大袈裟な文章ではありますが、甘ったれた装備で分け入った山の神様に謝罪し、再アタックを誓う訳でありました。

 

 なんとなくルートは分かったので、次回は万全を期して、その幻の滝を間近で眺めたいと思います。

 

 たとえ軽い登山でも、安易に考えるのは危険だと痛感した1日でありました。

 

 しかし本当に脱水症状だったのか、何やらパワースポット的な超常現象だったのか、無礼な人の侵入を許さない、獅子神からの警告か。

 

 途中なんかヘンテコな植物に遭遇いたしました。ウラシマソウと言う絶滅危惧種だそうで、怪しい毒性ありのため要注意。

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丸山ダムの謎

 岐阜県八百津町。

 

 そこには『丸山ダム』が存在しております。まことしやかに、嵩上げ工事が進んでおり、現在の丸山ダムごと、丸呑みする更に巨大な『新・丸山ダム』へと変貌する事になります。

 

 、、、何故。

 

 はるか昔、現・丸山ダムの竣工により、その上流にある『深沢峡』は、事実上、観光地としての使命を終えたのであります。

 

 遊覧船による渓谷巡りや、吊橋、それらの面影のみ、微かに残ってはおりますが、その有様はもはや人気の無い怪奇な場所となっております。

 

 木曽川沿い、丸山ダム付近から、深沢峡へ向かう県道は、未整備のまま閉鎖・放置され、『酷道』として、一部のマニアに人気のスポットになっております。

 

 またその道程には、口裂け女伝説や、心霊トンネルの存在など、酷道マニアだけでなく、その悪名は、もはや全国区へと、とどまるところを知らないのであります。

 

 沈みかけの深沢峡。

 

 次は、この全国に名を馳せる酷道ごと、新丸山ダムは、飲み込もうとしているのでございます。

 

 小生も何度かこの、丸山ダムから深沢峡までの酷道を通っておりますが、その道中は、確かに心身共に危険ゾーンも多いのであります。

 

 ただ自然豊かに、木曽川へ向かって流れ落ちる滝など、エメラルドな木曽川を横目に、丸山ダムを含めた観光地として、継続する手段が無かったのか、いささか疑問に思う訳であります。

 

 何よりその過去ごと、存在ごと、更に水底へ葬り去されようとしている。

 

 深沢峡に一体何があるのか、、、。

 

 道を整備放置したのも、心霊的な噂も、もしか深沢峡へ近づかせないための、風説を流布しているのではないかと、思わず勘ぐってしまう訳であります。

 

 あくまで、小生の中で、謎が深まるばかりの、ただの虚言であります。

 

 

 丸山ダムでは、現・丸山ダムと、新・丸山ダム完成予定の、4種類のダムカードを配布しておりますので、ダムカードマニアの紳士は、ぜひゲットしてください。

 

 なお深沢峡への道程は、大変危険ですので、自己責任でお願い申し上げます。
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赤岳クライムオン

 赤岳の麓、午前四時。

 

 何とも言えない、満天の星空でございます。その限りなく澄んだ空気が、一切の邪魔をせず、別次元の輝きを星に与えておるようでございます。

 

 ロマンチクック過ぎて、もはや現実味に欠けるほど、空が近くかんづる訳であります。

 

 一つ一つの瞬きは、いつの世も人類にとって共通に、そのまばゆい光に思わず願いを込めたくなるモノでございます。

 

 こんな星空のもと、意中の女性に告白しようにも、時間は丑三つ時を回った所だと、最早眠すぎて、苛立ちすらかんづる次第です。

 

 しかし、今日は中年男3人。赤岳の山頂を目指し、夜中に車を走らせ、登山口に到着するや否や、星空に感動しながら、すでに歩き始めております。

 

 特に言葉はありません。それぞれのペースを守りながら、登るほどに後悔も大きくなると言う矛盾。

 

 その頂きが、困難であればあるほど、制覇しナミダを流すのは、もう降りる気力が無い絶望からだと言います。

 

 しかし、そこに山があるから登る。

 

 この奇妙な精神論は、日本古来からの山岳信仰に基づいているのであります。

 

 俗世の迷いは、山岳修行によって無意識に振り払うかの如く、その概念は遺伝子レベルに根付いているようであります。

 

 ゆっくりと明るくなる。視界が徐々に開けてくると、いい感じに蒸した苔が、大袈裟に言えば、古(いにしえ)からの大自然を彷彿し、人害も届かない雄大な自然の素の姿。

 

 そしてその大自然から、澄んだ空気を小刻みに呼吸しながら、決して後ろを振り返る事無く、天気だけを気にして黙々と歩くこと約3時間半。

 

 山頂間際の行者小屋で、お湯を沸かしてカップラーメンを食べる。

 

 そして珈琲を煎れる。

 

 、、、サイコーだ。

 

 標高は2000メートルほど、さっきよりまた空が近い。しかしあいにくの天気。更に今から天気は下り坂。

 

 山頂は諦め、もう少し、森林限界地点まで登り、そこから引き返す事に致しました。

 

 途中、小雨に振られながら、疲労もピークに達しておりましたが、それを振り切る程の爽快感。

 

 普段は低登山を楽しむ小生でありますが、時にはこうしたハードな山も、準備も含めて、また来たいと思う1日でありました。
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いちご狩り(Whiteberry)

 長期ゴールデンウェーク中盤、駆け込みで「いちご狩り」に向かったのでございます。

 

 もうどこもかしこも、予約いっぱいでしたが、少し割高な農園で、キャンセルが出て、何とか滑り込むことができました。

 

 今や、電話ではなく、インターネット予約がスタンダードになり、便利になりました。

 

 しかし、キャンセルについては、いちいちサイトを覗いて確認する必要もあり、また無駄な会員登録など、いささか神経の擦り減る作業もしばしば発生致します。

 

 斯々然々、ようやく予約が取れた訳でございますが、当日はあいにくの雨降り。

 

 まぁビニールハウスの中での、収穫作業であるため、あまり天候を気にする事もなく、有意義な休日の過ごし方としては最適かもしれません。

 

 3種類のイチゴを堪能した訳であります。それぞれの甘味、食感、ついつい欲が出てしまい、食べ過ぎには充分注意が必要でございます。

 

 しかし、周囲を見渡すと、明らかに収穫&捕食と言うよりも、その御姿を自ら撮ると言った女子が多い事にも驚きます。

 

 インスタ女子とか言う人種か、もしくはもうほぼ全ての人類は、こうした撮影作業について、失敗したら消すと言う簡素化した行為に、ストレスは皆無のようであります。

 

 もはや忘れつつある、フィルム。

 

 そんなに遠い過去ではありません、ほんの少し前、写真撮影とは失敗の許されない、一撃必殺な職人行為でありました。

 

 そして現像を次の楽しみとし、またできた写真でアルバ厶作りを愉しむ。

 

 こうした思い出を残して行く為の手作業を、惜しまなかった時代がありました。

 

 また一緒に行った人々と、それらを見返しすため、後日、談笑に花を咲かせる、1枚1枚を大切に、思い出を共有する、そんな気持ちが根強かったように思います。

 

 とは言うものの、小生のスマホにも、何千枚と画像データがひしめき合っており、もはやどうしていいのか解らない状態であります。

 

 時々閲覧しては、1人楽しむ事の方が多いため、承認欲求として、こうしたSNS発信に向かってしまうのは、必然かもしれません。

 

 と言う訳で、珍しい白いイチゴをどうぞ召し上がれ。


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