彩雲斎の雑記

令和のこどおじ 人畜無害に日和ってくstyle

夜の口笛

 筆者の現在はと言えば、紆余曲折を経て、世間では『子供部屋おじさん』と揶揄される新興民族に分類されておるようです。

 

 しかし決して元からそうであった訳ではありません。資本主義経済において、納税も含めた社会貢献を、今もなお健全に果たしている、所謂『ハード社畜』でもある訳です。

 

 ここに至るまでの道程については、追々綴っていくつもりではございますが、言うなれば『出戻り・子供部屋おぢさん』もしくは『子供部屋おぢさん・Returns』でしょうか、実態社会における♂♀問題に散々打ちのめされた挙句、山深い片田舎で、何故かまた、自分の好物だけに囲まれて、のんびり暮らすことになりました。

 

 そんな出戻り生活が始まった、冷たい春雨が降る某日、夜中3時を少し回った頃、突然ふと目が覚めてしまいました。

 

 窓を開けて、いつもどおりタバコをフカしておりますと、外はまだ随分暗い夜明け前にも関わらず、窓向かいの山林奥から、なんと微かな口笛が聞こえてくるではありませんか。

 

 いくら山深き里とは言え、通常、夜中に口笛を吹くとはけしからん!…となる訳ですが、丑三つ時を過ぎた午前3時。

 

 向かいの深い山林に、こんな夜更けに口笛を吹ける生命体など微塵も存在する訳がございません。しかもまぁまぁ雨降ってるし。静かに窓をそっ閉じ、聴覚まで刺激する程の高い心拍数を維持したまま、再び浅い眠りに入りました。

 

 数時間後、朝日が登り、垂乳根の母がNOノックで部屋を侵略、その影から手下のチワワが筆者めがけてボディランチャー。

 

 まさに一網打尽の朝である。優雅な休日の朝は破壊され、寝癖アタマで再び窓からタバコを呑む不可思議な日の始まりとなりました。無論、般若心経を唱えつつ。

 

 明るくなって、冷静に判断見てもキョンシーがいそうな山林。母親が置いた、どこかの釜飯弁当灰皿と共に、その窓際には自作の円空仏が据え置かれることに相成りました。

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