彩雲斎の雑記

令和のこどおじ 人畜無害に日和ってくstyle

夢と幽霊

 小生はと言うと、月末が近づくと時々見る恐夢がある。その恐夢には決まって白装束の女幽霊が登場するのであります。

 

 和ホラーの象徴と言えば、昭和世代ならお岩さん、平成世代ともなれば、圧倒的に山村貞子その人でございます。小生もあの映画を見た後、思わず全てのブラウン管から逃げ出したくなる程の衝撃だったのをよく覚えております。

 

 ブラウン管が絶滅した現代社会、正に雰囲気は山村貞子のようではありますが、その顔にはどこか、僅かに面影があるのでございます。

 

 女幽霊は、ピザカッターで小生の腹を切り裂き、その切傷の縫合手術までを行い、更に別の箇所を切り裂くのでございます。

 

 女幽霊は、高速で小生を追いかけ回し、観念した小生にマウントポジションとなり、髪を左右に引っ張ってアタマを割り、カエルの卵らしき液体を顔射するのでごさいます。

 

 女幽霊は、小生の湯呑みに毒を盛り、苦しみもがいたその後、解毒剤で蘇生させてはまた毒を盛る、を繰り返しそれを楽しまれるのでございます。

 

 うなされた挙句に目が覚めて、咄嗟に書き留めた夢物語ワースト3編なのでございますが、被害者は全てオレである。

 

 いつも無間地獄。

 

 他にも、白装束のままの女幽霊に、コンビニの駐車場で怒鳴り散らされる、なぜか小生は十字架に処され、手に持った円空仏を女幽霊がヘシ折った途端、小生の足に激痛が走ったり…、イエズス会なのか大乗仏教なのか、夢とはそもそも支離滅裂なものでございます。

 

 但し幽霊=オンナ、この相対性には、過去とかんづるところ、メディアを媒介し、拭いようもないほど強烈に根付いたサブリミナルであります。

 

 月末近くになると決まって現れるその夢幽霊は、小生の給料日前と言う、精神的にも刹那的な生命維持に、密接に関係がある様にも思えるのであります。

 

 金が無かった頃の若き小生、スケベデートをキャンセルせざるを得なかった日の哀愁と、金欠である事を打ち明けられなかった、見栄や虚栄。そのうち取り返しの付かない余計なヒトコトで分裂し、2度と修復する事がなかった無償の性関係。

 

 薄れかけた記憶の断片同士が、脳内でカオスに結合し、月末に予告も無く小生を悪夢へといざなうようでございます。

 

 恐ろしくも懐かしさすら感じる恐夢。過去を懺悔する良心の呵責かもしくは、未だ僅かに想いをはせたまま、心の隙間が見せる生霊の仕業か。

 

 もはや顔も曖昧な程、追憶の彼方ではございますが、多分そのオンナ達は、今もどこかで確実に生きている。


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